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講義名 文学【学部】
(副題) 教養教育課程/3年
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 小平

担当教員
氏名
◎ 鬼頭 七美

授業科目の位置づけ/目的 【大学】教養教育課程科目
 文学とは、高校までの学校教育のなかで国語という教科目として触れられてきた。その学校教育においては多くの場合、教員による一つの読み方の提示に終わっていたと思われる。だが、大学においては、文学研究とはいかなるものであるのか、どのような方法論があるのかを、多岐にわたる近代文学作品に触れながら知ってもらうことを目的とする。これにより、考え方は一つではなく幾種類もあることを学び、自ら考える力を養う。
授業科目の到達目標 近代以降の史の流れについて理解する。
取り上げる作品の細部を読解し、考察する力を身につける。
それぞれの作品の時代背景を踏まえることの必要性を理解する。
授業の概要  近代文学のいくつかの作品を取り上げ、小説を読解する面白さを味わう。〈文学とジェンダー〉をテーマとして、小説のなかの女性登場人物に照明をあて、書き手が男性の場合と女性の場合とで、いかに女性登場人物の描き方に差異があるか、といったジェンダー力学について掘り下げていく。
授業計画と授業内容
内容
第1回ガイダンス―ジェンダーと言葉の関係について―
第2回高橋阿伝と新聞メディア
第3回森鴎外「舞姫」におけるエリス
第4回夏目漱石「こころ」における静
第5回永井荷風「地獄の花」における園子
第6回田山花袋「蒲団」における芳子
第7回樋口一葉「にごりえ」を読む
第8回与謝野晶子「みだれ髪」を読む
第9回平塚らいてう「元始、女性は太陽であった」を読む
第10回平塚らいてうと雑誌『青鞜』
第11回田村俊子「生血」を読む
第12回田村俊子「女作者」を読む
第13回吉屋信子「ヒヤシンス」を読む
第14回現代の映像表現とジェンダー
第15回まとめ
授業外における学習について 授業で取り上げる小説、またそれ以外の小説等に、積極的に手を伸ばし、読んでおくこと。
成績評価方法と評価基準 授業への参加態度、リアクションペーパー、最終レポートによる総合判断。
リアクションペーパーについては、毎回授業時に前週の分を読み上げる形でフィードバックを行う。
最終レポートについては、最終授業日にレポートのポイントとなる部分を講評しフィードバックしていく。
テキスト 授業内で適宜、指示する。
連絡先(メールアドレス) kitoh@shiraume.ac.jp